特定非営利活動法人一歩

特定非営利活動法人一歩

 

◇団体・施設の概要、活動について

特定非営利活動法人一歩の拠点内に入っている自立支援センターふきのとうは平成16年に家族会からスタート、最初は代表世話人の自宅を使用して行っていたが、鶴岡生協や社会福祉協議会からの協力もあって継続することが出来、現在は特定非営利活動法人一歩内の拠点内で活動している。一歩は就労移行支援事業、就労継続支援事業B型、就労定着支援事業を展開、山形県から自立支援センターふきのとうと共同で若者相談支援拠点設置運営事業も受託している。活動を継続する中で発達障害という障害を持った青年とも多く関わり、13年前から発達障害にも対応した生活支援と就労支援の事業所を作ろうと勉強会も始めた。現在もふきのとうは任意団体として継続しており、以前は社会体験を積む「体験塾」に多くの利用者がいたが、現在は県の委託事業が事業の中心となっている。ひきこもりの相談は98%が親からの相談となっている。引きこもりの相談から就労等自立するまでを団体内で完結するのは難しく、他機関と連携をしながら支援を行っている。ひきこもりケース支援方針会議は年に2回、ひきこもり支援連携会議は年に8回実施、地域連携に力を入れている。鶴岡市では毎週1回相談窓口を開設しているが、プラットホームの設立含め今のところは動きはない。(令和4年5月時点)

◇ひきこもり者に対する支援メニューについて

相談はメール・電話、アウトリーチ、来所相談いずれにも対応しています。訪問支援についてはいつ行くのかを日時指定して実施しています。現在訪問支援を継続しているのは10件に満たない程度です。居場所(フリースペース)も隔週木曜日に実施していますが、ニーズを把握しきれないところはあり利用になかなか繋がらないのが現状であります。以前は高校卒業後に短期で離職して相談に至るケースもありましたが、最近ではそのようなケースはほぼなく、病院等専門機関から複合的な課題を抱えている困難なケースが増えてきています。

◇ひきこもり者支援を行う上での課題

  1. 就労支援の必要性 これまでに関わってきたひきこもり当事者で結婚や一人暮らし等に至った方は一割にも満たず、ほとんどが家族と一緒に暮らしている。故の家族会のOB会のようなもののニーズもあり、対応しているが就労支援が出来る体制は必要と感じる。
  2. 受け皿となる企業の開拓 受け皿企業の開拓は必要だと考えるが、一方で難しさも感じており、企業開拓の方法・企業情報を知りたい。鶴岡養護学校では実習先が100社ほどあり、その総会で話をしてその実習先に繋がった若者もこれまでおり、そのような実習先・企業ネットワークが自団体でもあれば有難い。
  3. ハローワークとの連携 以前は熱心な担当者がおり、地域企業と結びつく機会もあったが、地域企業で勉強会をしているような企業もあり、ハローワークとの継続した連携が必要。
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