から・ころセンター

特定非営利活動法人から・ころセンター

 

◇団体・施設の概要、活動について

法人としては親の会から活動を始め、平成18年に法人化、親の会は現在も継続している。
法人全体として、60名程の方に利用いただいており、ひきこもり等の方の居場所も月~日曜まで運営(日曜は親の会等で利用することもあるため、2階等の場所のみの提供ということもある)、日曜は常勤スタッフはお休みでボランティアスタッフの方で運営している。居場所は自主事業として始めたが、現在は米沢市と山形県からの委託事業も活用して運営、10~17時半まで開所しており、利用料は働いている方は500円/回だが、困窮している方や無業状態にある方は500円/月で利用することが出来、8~9割の方が月に500円で利用している。居場所には30名程が登録しており、1日平均6~7名が利用、1ヵ月に延べ150名程が利用している。居場所を不登校状態にある小学生が利用することもある。最近の傾向としては女性の方が増えてきており、料理をしたい等のニーズもある。
その他に相談支援事業所の運営、就労支援B型事業所の運営も始め、そちらでは地域内の企業からの内職の仕事等を請け負っており、他にランチタイムでキッチンからころも運営、ランチやカフェタイムで営業している他に弁当の配達等も行っている。その他に市内の煎餅店を継承し、様々な方の出番を作っている。就Bを利用する大半の方が居場所の方も併用している。また、助成金も活用して子ども食堂も展開、助成事業が終わった後も規模を縮小して子ども食堂は団体独自で継続していきたいと考えている。
現在はテクノセンターの管理も行っているため、職員は非常勤含めて25名程いる。

◇ひきこもり者に対する支援メニューについて

相談はメール・電話、アウトリーチ、来所相談いずれにも対応している。ただし、メールでの継続した相談はせず、電話または来所での相談を促すようにしている。その他にLINE等を活用し、そこを入り口とした相談対応も行っている。LINEで相談が完結することは当然なく、受付時間についても夜間はメッセージが届かないようになっている。前述の通り居場所も運営、相談や居場所の利用については原則、予約制でお願いしている。居場所のメニューはこちらで準備することはなく、利用者同士で自然発生的なところから活動が生まれることが多い。
アウトリーチは希望等によっては山形市等、置賜管外に行くこともあり、現在訪問を継続している方は4名ほどいる。
居場所以外の継続したメニューとしては資源回収を毎週2回行っており、参加した方には謝礼として500円/回渡している。スポーツは月に1回実施、キッチンからころや弁当配達でのアルバイト等の受入れも行うこともある。その他に単発で引っ越しの仕事や草むしりやパソコンの設定等の依頼を受けて対応することもある。

◇ひきこもり者支援を行う上での課題

  1. ひきこもっている人の背景やニーズが多様であり、その方に提案できる資源が少ないと感じている。
  2. 内職以上、就労未満のような仕事があれば一歩を踏み出せる若者もいると考えている。働き先は多いがマッチングが難しく、様々なバリエーションが必要。
  3. 自宅でも出来るようなパソコンでの入力作業のような仕事があると有難い。
  4. 車の所有率が50%であり、交通手段がないために居場所に来れない方もいる。
  5. 職員が多くなったことにより、コロナ禍でもあり、全体での会議を持ちづらく、法人全体としての共有する時間や話し合いの場が必要だと感じている。
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